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婚活で「ときめかない」と感じた時の本当の理由

7月13日
読了時間: 6分

婚活をしていると、ふと自分の心が心配になることがある。

目の前にいる人は、ちゃんといい人。

時間も守ってくれる。

話も聞いてくれる。

店員さんにも丁寧。

変な武勇伝も語らない。

なのに、ときめかない...


LINEが来ても、胸が高鳴らない。

帰り道に「好きかもしれない」と空を見上げることもない。

むしろ考えているのは、「明日から仕事だ...」だったりする。

そうなると、人は自分を責めはじめる。

「私って理想が高いのかな」

「もう恋愛できないのかな」

「年齢的に、ときめかなくなったのかな」

でも、私は思います。

ときめかないのは、心が冷めているからとは限らない。

恋愛初期のドキドキには、脳の報酬系やドーパミンが関係していると言われている。

好きな人を見ると、「うれしい」「近づきたい」と感じる脳の働きが活発になるらしい。


若い頃は、初めてのことが多かった。

初めてのデート。

初めての告白。

初めての手をつなぐ瞬間。

初めての既読スルーで、布団の中で涙を流したあの夜。

全部が新しかった。

だから刺激も強かった。

でも大人になると、人は経験を積む。

嬉しかったこともある。

傷ついたこともある。

期待しすぎて苦しくなったこともある。

信じたかったのに、うまくいかなかったこともある。

すると心は、昔より少し慎重になる。

新しい人に会っても、すぐには飛び込まない。

「この人、優しいな」と思っても、すぐには心の中の鍵を開けない。

心の中の管理人が、インターホン越しに確認している。

「どちら様ですか」

「本当に安心して大丈夫な方ですか」

「過去に似たような案件で、こちら少し痛い目を見ておりますが」

それは、冷めているのではない。

自分を守ってきた証拠でもある。

年齢を重ねると、若い頃のように「一瞬で好きになる」ことが少なくなる人もいる。

刺激に反応しにくくなるというより、心の優先順位が変わっていくのだと思う。


昔は、「胸が高鳴るか」を見ていた。

今は、「居心地がよいか」を見ている。

この人の前で無理をしていないか。

沈黙になっても焦らなくて済むか。

弱いところを話しても、雑に扱われないか。

疲れている日に会っても、さらに疲れないか。

ときめきは、心拍数を上げるけど、安心は呼吸を深くする。

どちらも大切だけれど、結婚生活に必要なのは、後者であることも多い。

もちろん、ときめきがいらないわけではない。

「好きだな」と思える気持ちや、相手を大切にしたい感覚は大事だ。

ただ、それが最初から花火みたいに上がらないからといって、すぐに「この人ではない」と決めなくてもいい場合がある。


恋愛には、花火型と炊飯器型がある。

花火型は、最初からすごい。

ドーンと上がる。きれいだし、心を持っていかれる。

でも、消える時も早いことがある。

炊飯器型は地味だ。

最初は静か。音もしないし光らない。SNS映えもしない。

でも、時間が経つと、ちゃんと温かいものができている。

大人の恋愛は、この炊飯器型のことがある。

最初はときめかない。

でも、一緒にいると楽。

否定されない。

会った後に、自分を嫌いにならない。

気づけば、また会ってもいいかなと思っている。

それは、恋の始まりとして十分なことがある。


そして、もうひとつ。

気持ちは、相手だけで動くものではない。

場所や空気に、そっと背中を押されることもある。

たとえば、いつものカフェで向かい合って、プロフィールの確認みたいな話をしている時には、何も感じなかったのに。

少し雰囲気のあるレストランに行ったり、夜景を見たり、季節の花を見に行ったり、少しだけ非日常の場所に身を置いた時に、

「あれ、今日のこの人、少し違って見える」

と思うことがある。

人の気持ちは、会議室などでは育ちにくい。

「結婚後の住まいはどうしますか」

「家計管理はどう考えていますか」

「子どもについてはどうですか」

もちろん大事だ。

大事なのだけれど、こればかりだと、恋愛というより面談になる。

でも、夕暮れの公園を歩いたり、イルミネーションを見たり、少し静かなお店でゆっくり話したりすると、条件ではなく、その人の表情が見えてくることがある。

横顔。

笑い方。

歩く速さを合わせてくれる感じ。

美味しいものを食べた時の、少しゆるんだ顔。

夕暮れの中に二人並んで歩いたあの感じ。

そういう小さな瞬間に、気持ちがふっと動くことがある。

だから、もし相手に大きな違和感がないのなら、毎回同じようなカフェや食事だけで判断しなくてもいいと思う。

少し季節を感じる場所に行ってみる。

少しロマンチックな場所に行ってみる。

少しだけ、恋愛らしい時間を作ってみる。

気持ちは、勝手に湧くものでもあるけれど、湧きやすい環境を作ってあげることも、案外大事なのだと思う。


婚活で「ときめかない」と感じた時、確認したいのは相手に問題があるかどうかだけではない。

自分の心が、今どこを見ているのかも大切。

刺激を探しているのか。

安心を確認しているのか。

過去の傷から警戒しているのか。

それとも、婚活に疲れて、誰に対しても心が省エネモードになっているのか。

スマホの充電が3%の時に、動画編集をしろと言われても無理である。

まず充電器を探したい。

心も同じだと思う。

だから、ときめかない自分をすぐに責めなくていい。

「私はもう恋愛できない」と決めつけなくていい。

「いい人なのに好きになれない私はおかしい」と思わなくていい。

ただ、少し落ち着いて自分を見てみる。

この人の前で、私は自然体か。

もう少し知ってみたいと思えるか。

会った後の自分を、嫌いにならずにいられるか。

相手から大切にされた時、それを受け取れるか。


ときめきは、恋の入口のひとつだ。

でも、入口はひとつではない。

安心から始まる恋もある。

尊敬から始まる恋もある。

「この人といると、なんか普通でいられる」から始まる恋もある。

そして、いつもと少し違う景色の中で、ふいに心が動く恋もある。

若い頃の恋は、心が走り出すものだった。

大人の恋は、心が座れる場所を探すものなのかもしれない。

ときめかないのは、心が冷めたからじゃない。

もしかすると、心がようやく、刺激よりも安心を選べるようになってきたからなのかもしれない。

そして、その安心の上に、あとから小さなときめきが乗ってくることもある。

夕暮れの帰り道で、ふと横にいる人を見て、

「あ、この人といる時間、悪くないな」

と思うこともある。

それは、決して派手ではない。

映画のワンシーンみたいでもない。

でも、結婚につながる気持ちは、案外そういう静かなところから始まるのだと思う。


本日もお付き合いいただきありがとうございました。

あなたにとって素敵なパートナーに巡り会えますように(^^♪

 
 
 

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