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婚活で「ときめかない」と感じた時の本当の理由

婚活をしていると、ふと自分の心が心配になることがある。

目の前にいる人は、ちゃんといい人。

時間も守ってくれる。

話も聞いてくれる。

店員さんにも丁寧。

変な武勇伝も語らない。

なのに、ときめかない...


LINEが来ても、胸が高鳴らない。

帰り道に「好きかもしれない」と空を見上げることもない。

むしろ考えているのは、「明日から仕事だ...」だったりする。

そうなると、人は自分を責めはじめる。

「私って理想が高いのかな」

「もう恋愛できないのかな」

「年齢的に、ときめかなくなったのかな」

でも、私は思います。

ときめかないのは、心が冷めているからとは限らない。

恋愛初期のドキドキには、脳の報酬系やドーパミンが関係していると言われている。

好きな人を見ると、「うれしい」「近づきたい」と感じる脳の働きが活発になるらしい。


若い頃は、初めてのことが多かった。

初めてのデート。

初めての告白。

初めての手をつなぐ瞬間。

初めての既読スルーで、布団の中で涙を流したあの夜。

全部が新しかった。

だから刺激も強かった。

でも大人になると、人は経験を積む。

嬉しかったこともある。

傷ついたこともある。

期待しすぎて苦しくなったこともある。

信じたかったのに、うまくいかなかったこともある。

すると心は、昔より少し慎重になる。

新しい人に会っても、すぐには飛び込まない。

「この人、優しいな」と思っても、すぐには心の中の鍵を開けない。

心の中の管理人が、インターホン越しに確認している。

「どちら様ですか」

「本当に安心して大丈夫な方ですか」

「過去に似たような案件で、こちら少し痛い目を見ておりますが」

それは、冷めているのではない。

自分を守ってきた証拠でもある。

年齢を重ねると、若い頃のように「一瞬で好きになる」ことが少なくなる人もいる。

刺激に反応しにくくなるというより、心の優先順位が変わっていくのだと思う。


昔は、「胸が高鳴るか」を見ていた。

今は、「居心地がよいか」を見ている。

この人の前で無理をしていないか。

沈黙になっても焦らなくて済むか。

弱いところを話しても、雑に扱われないか。

疲れている日に会っても、さらに疲れないか。

ときめきは、心拍数を上げるけど、安心は呼吸を深くする。

どちらも大切だけれど、結婚生活に必要なのは、後者であることも多い。

もちろん、ときめきがいらないわけではない。

「好きだな」と思える気持ちや、相手を大切にしたい感覚は大事だ。

ただ、それが最初から花火みたいに上がらないからといって、すぐに「この人ではない」と決めなくてもいい場合がある。


恋愛には、花火型と炊飯器型がある。

花火型は、最初からすごい。

ドーンと上がる。きれいだし、心を持っていかれる。

でも、消える時も早いことがある。

炊飯器型は地味だ。

最初は静か。音もしないし光らない。SNS映えもしない。

でも、時間が経つと、ちゃんと温かいものができている。

大人の恋愛は、この炊飯器型のことがある。

最初はときめかない。

でも、一緒にいると楽。

否定されない。

会った後に、自分を嫌いにならない。

気づけば、また会ってもいいかなと思っている。

それは、恋の始まりとして十分なことがある。


そして、もうひとつ。

気持ちは、相手だけで動くものではない。

場所や空気に、そっと背中を押されることもある。

たとえば、いつものカフェで向かい合って、プロフィールの確認みたいな話をしている時には、何も感じなかったのに。

少し雰囲気のあるレストランに行ったり、夜景を見たり、季節の花を見に行ったり、少しだけ非日常の場所に身を置いた時に、

「あれ、今日のこの人、少し違って見える」

と思うことがある。

人の気持ちは、会議室などでは育ちにくい。

「結婚後の住まいはどうしますか」

「家計管理はどう考えていますか」

「子どもについてはどうですか」

もちろん大事だ。

大事なのだけれど、こればかりだと、恋愛というより面談になる。

でも、夕暮れの公園を歩いたり、イルミネーションを見たり、少し静かなお店でゆっくり話したりすると、条件ではなく、その人の表情が見えてくることがある。

横顔。

笑い方。

歩く速さを合わせてくれる感じ。

美味しいものを食べた時の、少しゆるんだ顔。

夕暮れの中に二人並んで歩いたあの感じ。

そういう小さな瞬間に、気持ちがふっと動くことがある。

だから、もし相手に大きな違和感がないのなら、毎回同じようなカフェや食事だけで判断しなくてもいいと思う。

少し季節を感じる場所に行ってみる。

少しロマンチックな場所に行ってみる。

少しだけ、恋愛らしい時間を作ってみる。

気持ちは、勝手に湧くものでもあるけれど、湧きやすい環境を作ってあげることも、案外大事なのだと思う。


婚活で「ときめかない」と感じた時、確認したいのは相手に問題があるかどうかだけではない。

自分の心が、今どこを見ているのかも大切。

刺激を探しているのか。

安心を確認しているのか。

過去の傷から警戒しているのか。

それとも、婚活に疲れて、誰に対しても心が省エネモードになっているのか。

スマホの充電が3%の時に、動画編集をしろと言われても無理である。

まず充電器を探したい。

心も同じだと思う。

だから、ときめかない自分をすぐに責めなくていい。

「私はもう恋愛できない」と決めつけなくていい。

「いい人なのに好きになれない私はおかしい」と思わなくていい。

ただ、少し落ち着いて自分を見てみる。

この人の前で、私は自然体か。

もう少し知ってみたいと思えるか。

会った後の自分を、嫌いにならずにいられるか。

相手から大切にされた時、それを受け取れるか。


ときめきは、恋の入口のひとつだ。

でも、入口はひとつではない。

安心から始まる恋もある。

尊敬から始まる恋もある。

「この人といると、なんか普通でいられる」から始まる恋もある。

そして、いつもと少し違う景色の中で、ふいに心が動く恋もある。

若い頃の恋は、心が走り出すものだった。

大人の恋は、心が座れる場所を探すものなのかもしれない。

ときめかないのは、心が冷めたからじゃない。

もしかすると、心がようやく、刺激よりも安心を選べるようになってきたからなのかもしれない。

そして、その安心の上に、あとから小さなときめきが乗ってくることもある。

夕暮れの帰り道で、ふと横にいる人を見て、

「あ、この人といる時間、悪くないな」

と思うこともある。

それは、決して派手ではない。

映画のワンシーンみたいでもない。

でも、結婚につながる気持ちは、案外そういう静かなところから始まるのだと思う。


本日もお付き合いいただきありがとうございました。

あなたにとって素敵なパートナーに巡り会えますように(^^♪

 
 
 

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